私にとっての「ジャズピアノスタンダード」2010/04/19 12:41

「ジャズピアノスタンダード」の最新版が発売されると聞き、とても嬉しく思いました。
個人的に教える立場上、中級以上の生徒さんには特にお薦めしてきました。アレンジやリハモナイズの研究書としても、高度な内容を含んでいるので、学習者には特に長く使用できる教材だと思います。

もともと、この曲集は、「コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ スタンダード・アルバム1~5」の曲解説や、オリジナルメロディー譜を省いた、アレンジ譜面だけを61曲分集めたものです。当時この本は「コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ スタンダード・アルバムG61」という名称でした。
私が初めて手にしたのは、「コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ スタンダードアルバム1、2」です。10年以上前に、プロの方から薦められました。まだ、ジャズ素人だった私には、あまりにも難しく、馴染みのないサウンドだったので、将来の研究材料として、本棚にしまって(飾って?)おきました。(G61を手に入れたのもその頃です)

数年前に、ジャズピアノに本格的に取り組むことを決意して、稲森先生に師事、「コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ スタンダード・アルバムG61」を持って、レッスンに臨みました。成長の甲斐あってか、飾ってあった譜面も活用され始めました。
レッスン開始から数ヶ月過ぎて気付いたのですが、私が持っている旧版と、当時販売されていた版とでは、掲載曲が一部違っていました。(著作権の関係だそうです)レッスンで薦められた曲が、僕の旧版には載っていませんでした。(新版には、「'Round Midnight」と「Spring Is Here」「When You Wish upon a Star」が掲載されていました)

というわけで、私の手元には新・旧の2冊があります(今回発売されるのは最新版です)。掲載曲の違いや、同じ掲載曲でもアレンジが変わっていたりするので、どのように変更されたかを調べるのも、すごく勉強になります。(Satin DollやMy Foolish Heartなんて全然違う!)今回の最新版では、「Tea For Two」 が新たに掲載され、「For Heaven's Sake」はなくなるそうです。

まだまだ、この曲集で勉強できることは数多くありますが、これまで演奏や分析をして、実感していることは、ソロピアノでの演奏の幅が広がったこと。
リハモナイズされた曲の理解はもちろん、原曲はどのようなのかをしっかり調べるようになったこと。(この本の使用法の一つに、リハモナイズされたハーモニーを逆に原曲の基本コードに戻す能力を養うとあります)
個人的にあまり馴染みのなかったテンションに少し慣れてきたこと。([b9,13]はあまり使用したことがなく、[b9,b13][9,13]が多かった)
この曲には、どうしてこういうイントロ、エンディングがつけられているかを調べ、分析できるようになった。
挙げればきりがありませんが、勉強すればするほど新たな発見がある曲集です。

ここ一年近く、「ジャズピアノスタンダード」が手に入らない状態でした。新しい生徒さんの為にも、最新版が出るのを心待ちにしていました。
ジャズ学習者の為に、ロングセラーが続くことを切に願います。

文:木下 進

木下ピアノ教室
http://www9.ocn.ne.jp/~jazz/

       1982年初版「スタンダード・アルバム1」。
   現在のタイトルは「ジャズピアノスタンダード」。2010年4月新版発売。



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