ジャズ理論講座・中級 第1回2015/04/04 20:41

ジャズ理論講座・中級 第1回                 2015.3.30開催 
Step6 1.即興演奏の基礎知識と練習

3ヶ月ぶりのジャズ理論講座は、「ジャズ理論講座・中級」としてスタートしました。
稲森先生は目の具合がよくなくて眼科に通院中ですが、メガネにルーペも併用し、それでもお元気な声でテキストを読んでくださいました。
Step5までのやっかいなハーモ二ゼーションの課題からちょっと開放されて、今回は
即興演奏に必要な知識を学びました。

即興以前に、バンドでテーマやエンディングを合奏するとき、アレンジ譜を演奏するときにぜひ知っておかなければならないのは、記譜された音符をどう解釈して演奏するかです。五線上に書かれた音符は、一見、クラシックの楽譜と同じですが、クラシックの方法で音符を演奏するとまったくジャズになりません。では、どう解釈するか。
一般的には、ならんだ2個の8分音符は、3連音符のうち前の二つをタイで結んだように演奏する(ブログは音符が書けないのでこういうときには厄介です)、と言う説明でおしまいで、このテキストのように詳細に述べているものを私は見たことがありません。微妙なニュアンスとなると楽譜では表しきれないのはクラシックと同様ですが、ジャズ表記の基準としてぜひ学んでおくべきでしょう。

今回のもうひとつのテーマはチャーチモードです。
初めてジャズを勉強する人たちは、長調・短調のほかにこんなにたくさんのスケールを全調で覚えなくてはならないのかと呆然としてしまいますね。
しかし、今回の講座で渡された資料により、長調・短調スケールさえわかれば、どのスケールもすばやく確実に導ける方法を学びました。(この資料は稲森先生の著作「ザ・ジャズ・コード」から。「プレイ・ザ・ジャズピアノVol.1」にも同様の説明が掲載されています。)

次回は、さまざまな音階やアルペジオなどの練習を行います。

レポート:茂木