稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第3回2014/01/30 21:20

稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第3回  2014.1.26

アドリブ講座第3回(最終回)は、「枯葉」を題材に講義が進められました。
ずばり、アドリブが上達する方法とは?
①フレーズを覚える。
②覚えたフレーズを移調して弾けるようにする。
の2点だそうです。
①について、短いフレーズでもよいのでとにかくたくさんのフレーズ覚えることが重要とのことでした。
アドリブ講座で使用したテキストの「First Step」では、
4小節のフレーズが
Jazz Phrase A (Cm7 - F7alt - B♭M7 - E♭M7)10パターン
Jazz Phrase B (Am7(♭5) - D7alt - Gm7 - B♭7)16パターン
掲載されています。
②について、最低3つのkeyで弾けるようにすることを勧められました。
Cのkeyであれば、D♭ D
B♭のkeyであれば、C D♭
のように半音、全音あげていく方法です。
テキストの学習法では、C F B♭ E♭ A♭ G の比較的簡単なkeyへ移調するようにとの記述があります。
今回、購入させていただいた「First Step」は、私の宝物です。
Pink Small Pig(F Blues)
In The Groove(B♭ Blues)
Summertime
Autumn Leaves
Watermelon Man
CDと一緒に演奏し、楽譜全体を暗譜、コード進行の分析、リード・シートの記憶、そして、アドリブが上達する方法①②を上記5曲で実践して自分のものにしたいです。
レポート: 山田亜由美

『ジャズ理論』第7回2014.1.192014/01/23 22:08

稲森康利ジャズ講座『ジャズ理論』第7回 2014.1.19

今回の講義は、「リズム」「楽曲の構成」について学びました。

「リズム」については、「わかりやすい音符の書き方」から始まり「リズムのバリエーション」へと講義が進められました。
記譜法は奥が深く、楽典書を一度ひもとくことを勧められましたが、
①丁寧に
②直感的に音の長さが解読できるように整理して
③小節内のSやWの位置、あるいはアクセントの位置を明確に
④イマジング・バー・ラインの扱い方
等、ポイントをわかりやすく教えていただきました。
わかりやすい記譜法は、初見で演奏する際、如実に演奏の質となって反応するものであると実感しました。
明確で直感的に奏者に訴える記譜法を体得したいです。

次に、リズムのバリエーションでのエクササイズでは、自分のリズム感の無さを痛感しました。
ごく単純なリズムパターンを8分休符ずつ後にずらしてもとにもどるリズム・バリエーションを声に出して歌いました。
何度もやり直しとの指示があり、なんとか最後までたどり着きOKをいただきましたが、練習せねばと強く感じました。

そして「楽曲の構成」は、「スタンダード・ナンバーの形成」「構成とコード・プログレッション」について。
A →A’→B →A”
A →B →A’→C
それぞれの構成を説明いただき、上記2つの形式でできている曲を演奏していただきました。
その後、実際に各自課題曲を分析し、添削していただきました。

ジャズ理論の講義もさることながら、本講義の醍醐味はやはり稲森先生の生演奏です。
今回は、
Mollie Darlin'
I'm in the mood for love
Once in a while
Everything happen to me
Deep purple
Embraceable you
Pennies from heaven
7曲も聴くことができて至極の幸せでした。

レポート:山田亜由美

稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第2回2013/12/26 21:17

稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第2回  2013.12.22

アドリブ講座第2回はSummertimeを取り上げました。この曲はkeyDmのIm7、Ⅱm7(b5)、IVm7、V7で構成され、12、13小節目は平行調であるkeyFのⅡm7、V7、Iとなっています。こういう場合もマイナーペンタトニックで演奏することができることがわかりました。そうとわかればとても気が楽になりますね。
前回のブルースはマイナーペンタ1本で演奏しましたが、今回はこの方法の他にV7の部分にオルタードのフレーズを導入する形も学びました。ワンスケールで演奏するとどうしても単調になるきらいがありますが、こうして少しずつコーダルなフレーズを使用して表現の幅を広げることができます。
「まず1本のスケールのみ使用してアドリブする感覚を味わい、次第に手の内を増やして行く」というこの教本の意図がいよいよ明瞭になってきました。次回が楽しみです。
また、この教本はテーマ部分がアレンジされていて、様々な技法が学べます。今回はダイアトニック4thハーモニーについても教えていただきました。
レポート:茂木


※次回、1月26日は「Autumn Leaves」を取り上げます。



稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第1回2013/11/30 21:14

稲森康利ジャズ講座『アドリブ講座 FirstStep』第1回  2013.11.24

インプロヴィゼーション ワークショップ ファーストステップによるアドリブ講座第1回はPink Small Pigを教材にF BluesをF Minor Pentatonic Scale のみでアドリブしていく事を解説して頂いた後、記譜されたフレーズを稲森先生が演奏して下さり、引き続き受講生も実際に音を出す・・・という形で進められました。
数年前How To Improviseの講座を録音CDのみで受講しており、研究会本部に伺うのも本当に久しぶりでしたので、稲森先生の前で急に音を出すことになり慌て、緊張してしまい思わず力んだタッチになり、即先生より「腕を硬くせずに、必要以上に力を入れない!」と指摘されました。
最後には受講生からの質問にも丁寧に回答して頂きました。
そして講義の合間にさっと聞かせててくださる(ミスティーなど)稲森先生の演奏は、本当に素敵で「沢山のフレーズをコピー演奏していく事で自分の中に蓄積させ、そして引き出す」という講座の目的を目の前で実演して頂けて、受講生一同感激でした。
レポート:庄子香代子(東北文教大学短期大学部 講師)

※次回12月22日のアドリブ講座は「Summertime」を、年明け1月26日は「Autum Leaves」を取り上げます。

稲森康利ジャズ講座『ジャズ理論』第6回2013/11/16 21:12

稲森康利ジャズ講座『ジャズ理論』第6回  2013.11.10

「step 2 アレンジ編」の「アプローチノート」に入りました。ちゃんと予習して課題を記入してきた人もいましたが、突然、稲森先生に記入せずにピアノで弾くようにと言われ、皆さん大いにあせりました! ディミニッシュアプローチかな、クロマチックアプローチかな…などと考えている余裕はないわけです。つっかえながらやっと弾き終わると、稲森先生から「もう一度!」の声がかかります…。楽譜に書けたらおしまいではなく、「音」として把握できなければ意味がないことを再認識したしだいでした。
後半はStep3「リズム」に入りました。
次回12月8日は、Step3応用編の続きです。 (茂木)