J-popをジャズアレンジした曲集が出ました ― 2014/05/30 11:13
4月にJ-popをアレンジした曲集が出ました。稲森康利先生の監修により、川地千賀さんと山口万弥さんが60年代から80年代の懐かしい歌をジャズの手法でおしゃれにアレンジしています。
「J-pop」と言って違和感がないのは1960年前後の曲からでしょうか。ヨナヌキ音階やピョンコ節ではない曲がぞくぞく登場した時代です。ロックンロールが日本でも大ブレークし、この影響で日本製のポップスがどんどん西洋音楽化したのです。60年代の曲といえば「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」などがすぐに思い浮かびます。音質が良く壊れにくいLPレコードが普及し、テレビ(白黒)が広く一般家庭におかれはじめて、音楽を録音や電波をとおして日常的に聞くという環境はこの頃から始まったわけです。
ところで「J-pop」という言葉が使われるようになったのはわりあい新しく90年代からです。それ以前は「和製ポップス」などと言われていました。
ところで「J-pop」という言葉が使われるようになったのはわりあい新しく90年代からです。それ以前は「和製ポップス」などと言われていました。
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稲森康利先生は今までも、プロフェッショナルなアレンジができるようになったお弟子さんたちに作品を出版する機会をつくってこられました。「Jazzyに聴かせるクラシック」シリーズ、「感動の映画音楽名曲選」、「クリスマス・ジャズ」、「日本の歌inジャズ」、「ジャズdeユーミン」などがあります。皆さんも、きっと弾いてたい曲がたくさんあることでしょう。ご興味ある曲からぜひ弾いてお楽しみください。
稲森康利先生は今までも、プロフェッショナルなアレンジができるようになったお弟子さんたちに作品を出版する機会をつくってこられました。「Jazzyに聴かせるクラシック」シリーズ、「感動の映画音楽名曲選」、「クリスマス・ジャズ」、「日本の歌inジャズ」、「ジャズdeユーミン」などがあります。皆さんも、きっと弾いてたい曲がたくさんあることでしょう。ご興味ある曲からぜひ弾いてお楽しみください。
「Jazzyに弾くなつかしのJ-pops」楽譜詳細
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』が再販 ― 2013/03/10 14:59
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』が再販されました。
1987年に発売された、クラシックの名曲をジャズアレンジした14巻発行されたシリーズ『クラシック・イン・ジャズ・ピアノ』の2冊目。その後2003年に選曲、編曲内容を全面的に見直し、タイトルを『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』改め、この3月に再販となりました。
稲森康利先生のお弟子さんの中でも優秀な人たちのアレンジを稲森先生が監修。それだけに質の高いアレンジ内容ですがテクニック的には中級レベルで演奏しやすく書かれて、クラシックピアノを弾いてきた方たちがジャズに親しむきっかけにもなっています。
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』
1987年に発売された、クラシックの名曲をジャズアレンジした14巻発行されたシリーズ『クラシック・イン・ジャズ・ピアノ』の2冊目。その後2003年に選曲、編曲内容を全面的に見直し、タイトルを『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』改め、この3月に再販となりました。
稲森康利先生のお弟子さんの中でも優秀な人たちのアレンジを稲森先生が監修。それだけに質の高いアレンジ内容ですがテクニック的には中級レベルで演奏しやすく書かれて、クラシックピアノを弾いてきた方たちがジャズに親しむきっかけにもなっています。
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.2』
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.1』が再販されました。 ― 2013/01/30 15:03
クラシックの名曲をジャズアレンジしたこの楽譜は、1987年に『クラシック・イン・ジャズ・ピアノ』のタイトルで14巻発行されたシリーズの1冊目。クラシックをジャズアレンジした曲集はその後、各社から発売されていますが、曲揃えも編曲内容もこれだけ充実したものは他にありません。
2003年に選曲、編曲内容を全面的に見直し、タイトルを『Jazzyに聴かせるクラシックvol.1』に改めて発売され、この2月に再販となりました。
稲森先生のアレンジだけにさすがに質の高い内容ですがテクニック的には中級レベルで演奏しやすく書かれて、クラシックピアノを弾いてきた方たちがジャズに親しむきっかけにもなっています。
『Jazzyに聴かせるクラシックVol.1』
『Jazz Kids vol.1 はじめてのジャズピアノ』を使って ― 2012/09/20 15:36
●この教材の大きな特徴
稲森康利先生といえば、ハーモニーの達人。そして、先生の教材といえば、ビル・エバンスやジョージ・シアリング、ミッシェル・ルグラン、カーメン・キャバレロなどを髣髴させる、巧みなハーモニー術を説いた厚い(熱いが正しいかもしれません)本を思い浮かべます。その、美しい色彩感に満ちた、趣味の高い世界を手に入れようと、先生の書を紐解いた・・・が、圧巻のアレンジ論に目を回してしまった、という経験をされたかたも多いことでしょう。
稲森先生の教材は、基本的には高度なものです。しかし、昨年、稲森先生が「子どものために」書かれたこの教材は、子どもやジャズ初心者でも理解できる表現で、かつ、とてもシンプルに書かれています。まさに「単純・明快」。しかし、最低限の音でありながらちゃんとしたジャズサウンドが楽しめます。「これは必要、これは必要ない」というところがはっきりしており、そこに、改めて先生のすごさを感じます。
●私の教室における活用法
この教材が出版されて以来、私の教室では、非常に活用させていただいています。子どもにおいては、バイエル程度を学習した後、ブルグミュラーとこの教材を並行して学ばせています。大人の方も、初心者のかたはもちろん、クラシックをかなり学んだ方も、ジャズはこの本から始めています。また、イナモリメソッドのもっと難しい教材を使っていた方も、こちらから1から学び直したいと言われ、基礎固めをしています。
そんなわけで、私はほぼ毎日この教材と向き合っています。その中で、思ったことを書かせていただきます。この本を進めるにあたっては、独学で学ぶにしても、指導する側だとしても、1ページも飛ばさず、この本の指示に従ってすすめていくことが大事だと思います。すべてが、体系に組み込まれ完全な形を成しているからです。この教材にはブルースを中心に10曲収められています。(すべて先生のアレンジ、うち5曲は先生のオリジナル)どれも、非常に少ない音数で、応用的なものは排除され、原点的な理論のみで書かれていますので、音を追うこと自体は、それほど難しくありません。また、ジャズ理論のページが本のおよそ半分を占めています。曲中、確認するべき理論と、そのページが☆印で示されており、それに従うことがポイントです。1ページ1ページを大事に進めたならば、この1冊で、ブルースの仕組み、ジャズの音使い、スウィングのリズム、2音によるジャズレフトハンド(部分的に3音まで)、簡単なアドリブを習得できます。
先生の模範演奏、プロプレイヤーによるマイナスワンCDもついており、たくさん聴くと良いと思います。先ほど書いたように、どの曲も、少ない音数で書かれています。しかし、先生の模範演奏を聴くと、違います。絶妙なノリが違うのです。この意味においては、初級者のみならず、中級者、上級者が聴いてもたくさんの気づきがありそうです。私も、先生のノリを盗みたいものだと、何度も聴いては挑んでいます。
さて、今回Vol.1の感想を書きましたが、このシリーズは現在Vol.2まで出ています。Vol.2については詳しく書きませんが、ブルースに加え、スタンダードナンバーもあり、アレンジも、この地点でかなりお洒落です。
また、Vol.3の出版も予定されているとのことで、非常に楽しみです。
文:間島佳代子
間島佳代子音楽教室
http://majimakayoko.web.fc2.com/
『ジャズキッズvol.1』
稲森康利先生といえば、ハーモニーの達人。そして、先生の教材といえば、ビル・エバンスやジョージ・シアリング、ミッシェル・ルグラン、カーメン・キャバレロなどを髣髴させる、巧みなハーモニー術を説いた厚い(熱いが正しいかもしれません)本を思い浮かべます。その、美しい色彩感に満ちた、趣味の高い世界を手に入れようと、先生の書を紐解いた・・・が、圧巻のアレンジ論に目を回してしまった、という経験をされたかたも多いことでしょう。
稲森先生の教材は、基本的には高度なものです。しかし、昨年、稲森先生が「子どものために」書かれたこの教材は、子どもやジャズ初心者でも理解できる表現で、かつ、とてもシンプルに書かれています。まさに「単純・明快」。しかし、最低限の音でありながらちゃんとしたジャズサウンドが楽しめます。「これは必要、これは必要ない」というところがはっきりしており、そこに、改めて先生のすごさを感じます。
●私の教室における活用法
この教材が出版されて以来、私の教室では、非常に活用させていただいています。子どもにおいては、バイエル程度を学習した後、ブルグミュラーとこの教材を並行して学ばせています。大人の方も、初心者のかたはもちろん、クラシックをかなり学んだ方も、ジャズはこの本から始めています。また、イナモリメソッドのもっと難しい教材を使っていた方も、こちらから1から学び直したいと言われ、基礎固めをしています。
そんなわけで、私はほぼ毎日この教材と向き合っています。その中で、思ったことを書かせていただきます。この本を進めるにあたっては、独学で学ぶにしても、指導する側だとしても、1ページも飛ばさず、この本の指示に従ってすすめていくことが大事だと思います。すべてが、体系に組み込まれ完全な形を成しているからです。この教材にはブルースを中心に10曲収められています。(すべて先生のアレンジ、うち5曲は先生のオリジナル)どれも、非常に少ない音数で、応用的なものは排除され、原点的な理論のみで書かれていますので、音を追うこと自体は、それほど難しくありません。また、ジャズ理論のページが本のおよそ半分を占めています。曲中、確認するべき理論と、そのページが☆印で示されており、それに従うことがポイントです。1ページ1ページを大事に進めたならば、この1冊で、ブルースの仕組み、ジャズの音使い、スウィングのリズム、2音によるジャズレフトハンド(部分的に3音まで)、簡単なアドリブを習得できます。
先生の模範演奏、プロプレイヤーによるマイナスワンCDもついており、たくさん聴くと良いと思います。先ほど書いたように、どの曲も、少ない音数で書かれています。しかし、先生の模範演奏を聴くと、違います。絶妙なノリが違うのです。この意味においては、初級者のみならず、中級者、上級者が聴いてもたくさんの気づきがありそうです。私も、先生のノリを盗みたいものだと、何度も聴いては挑んでいます。
さて、今回Vol.1の感想を書きましたが、このシリーズは現在Vol.2まで出ています。Vol.2については詳しく書きませんが、ブルースに加え、スタンダードナンバーもあり、アレンジも、この地点でかなりお洒落です。
また、Vol.3の出版も予定されているとのことで、非常に楽しみです。
文:間島佳代子
間島佳代子音楽教室
http://majimakayoko.web.fc2.com/
『ジャズキッズvol.1』
重版 リードシート奏法vol.1 ― 2011/12/04 17:05
■初版から今年で20年
10月末「リードシート奏法vol.1」が重版されました。この本は、当初「ポピュラー・ピアノ・ベスト45」というタイトルで1991年6月に発売されました。今年は「ベスト45」発売からちょうど20年目となります。
“コード奏法”の教本というと、クラシックピアノの経験がある人たちにとってはサウンドが物たりないものなのですが、この本は最初からプロフェッショナルな音使いが楽しめる画期的な教本として登場し、20年にわたり、たくさんの人たちにリードシート奏法(メロディーとコードネームのみの一段譜による即興演奏)への道を開いてきました。曲目も流行にとらわれず、長く親しまれてきた曲ばかりで、演奏のレパートリー作りに直結しています。
■「リードシート奏法vol.1、vol.2」
現在の「リードシート奏法vol.1」「リードシート奏法vol.2」は、「ポピュラー・ピアノ・ベスト45」を難易度別に2冊にわけて2000年5月に発売されました。その後、2003年、2006年そして今回2011年と版を重ねています。イナモリ・メソッドのグレードでは最初に使用する本でもあります。
“コード奏法”の教本というと、クラシックピアノの経験がある人たちにとってはサウンドが物たりないものなのですが、この本は最初からプロフェッショナルな音使いが楽しめる画期的な教本として登場し、20年にわたり、たくさんの人たちにリードシート奏法(メロディーとコードネームのみの一段譜による即興演奏)への道を開いてきました。曲目も流行にとらわれず、長く親しまれてきた曲ばかりで、演奏のレパートリー作りに直結しています。
■「リードシート奏法vol.1、vol.2」
現在の「リードシート奏法vol.1」「リードシート奏法vol.2」は、「ポピュラー・ピアノ・ベスト45」を難易度別に2冊にわけて2000年5月に発売されました。その後、2003年、2006年そして今回2011年と版を重ねています。イナモリ・メソッドのグレードでは最初に使用する本でもあります。
これは、1991年に発売された「ポピュラーピアノベスト45」です「(リードシート奏法vol.1、vol.2」の旧版)。私もこの「ベスト45」で勉強しました。当時をなつかしく想いだされる方もいらっしゃるかと思い表紙の写真を掲載してみました。
(東京本部 茂木)