[Jazz on Youtube]“Toots Thielemans - Bye Bye Blackbird”2011/11/02 17:40

トゥーツ・シールマンスの“Bye Bye Blackbird”
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=vCjwZAXcaRM

今回の動画は89歳になるハーモニカの巨匠トゥーツ・シールマンスの“Bye Bye Blackbird”です。1922年4月29日ベルギー・ブリュッセルに生まれ、3歳からアコーディオン、10歳からギターを演奏します。同じくベルギー生まれの天才ギタリストであるジャンゴ・ハミルトンに傾倒し、戦後間もなく、ギタリストとして活動を始めます。1949年、パリ国際ジャズフェスティバルでチャーリー・パーカー、マイルス・ディヴィスと共演。翌1950年ベニー・グッドマン・オーケストラのヨーロッパ・ツアーに参加しました。1952年には米国に移住、本格的にジャズミュージシャンとしてのキャリアを積んでいきました。1953年にはジョージ・シアリング・クインテットにも参加しています。卓越したハーモニカの演奏も注目を浴びるようになり、ソロアルバムを出すようになりました。1962年には自作曲「ブルーゼット」がヒットします。

1969年にはヒット映画「真夜中のカウボーイ」のサウンドトラックで印象的なハーモニカを多くの人の記憶にとどめました。一方、人気番組「セサミストリート」のテーマ曲でも彼のハーモニカの音色を聞くことができます。その後、ジャンルを問わず多くのミュージシャンから共演の声がかかり、クインシー・ジョーンズ、ビル・エヴァンス、ジャコ・パストリアスなどのアルバムにも参加しています。
特にビートルズ結成前後、ジョン・レノンに大いに影響を与えたといいます。彼はトゥーツと同じハーモニカと購入し、しばらくはジョン・レノンのトレードマークとなっていました。

 ハーモニカの哀愁を帯びたサウンドが、グルーブする巨匠、トゥーツ・シールマンスの演奏。彼は今年も日本に来日し、好評を得たようです。ジャンルをこだわらず、常にクロスオーバーなトップミュージシャンとの共演を楽しませてくれるトゥーツ・シールマンス。信頼のおける人柄を感じさせてくれるミュージシャンのひとりです。

文:池田みどり

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