ピアニストための「Jazz Phrase Etude」を出版して…2011/11/04 17:31

初級~中級★ジャズ・フレーズ・エチュード
稲森康利監修 山口万弥著 ¥2,100(税込)
              
「ジャズ・フレーズ・エチュード」を出版させていただいてから1年が経ちました。完成までの過程を思いますと、フレーズを作り出す楽しさと喜びで時の経つのも忘れてしまうほどでした。やはり一方では、解説文の一字一句の的確な表現の難しさも含めた、産みの苦しみもありました。けれど常に稲森先生に監修して頂くという大きな安心感に包まれていた事を実感しています。

この本で会得して頂きたい事の一つにバップスタイルがあります。アドリブだから自由にどんな音を用いても良いとの発言をよく耳にしますが、音楽のみならず、どの分野でも、まず第一歩は基本、或いは伝統の型を学ぶ事から始まります。アドリブも同様で、何でもありの前にバップ・スタイルの音の使い方を知り、その後にオリジナリティーが発揮されれば、素晴らしいアドリブが生まれると思います。このフレーズ集はその「基本」に当たるものです。

さて、この本を早速、活用して下さった方からの感想を少し紹介させて頂きます。
○沢山のフレーズを弾いていると自然に体に馴染んできそう。
(バップスタイルを吸収するという意味でとても嬉しい感想でした。)
○自分にとって最適な本です。
(ずっとイナモリ・メソッドで勉強し、ジャズ理論もかなり進み、これからアドリブに入られる方の感想)
○コードトーンのみを用いたフレーズでもリズムの工夫と音の選び方がカッコイイ!
(初心者の方の感想)
○L.H.(レフトハンド)は、メロディーと音域により、それぞれふさわしい音づかいなっている。
(ジャズピアノを教えていらっしゃる方の感想)
○バップ・スケールを初めて知りました。

・・・・等の有り難い感想を聞かせて頂きました。私の耳に痛い感想もあろうかと思いますが、ジャズピアノを弾きたいけれどアドリブは一体どうすればいいのか、という方がとても多いこの現状に、この「ジャズ・フレーズ・エチュード」が少しでも(いえいえ、沢山)お役に立ち、ジャズを大いに楽しんで頂ける事を願っています。

文:山口万弥


山口万弥ジャズ・ポピュラー教室
http://inamori-jazz.org/yamaguch.html

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