Zoom勉強会「Blues」2025/03/13 10:45

3月2日(日)15時30分~ Zoomで開催
テーマ:「Blues」 
発 表:深町 善久

今回の勉強会の内容は、昨年10月九州支部懇親会の際に発表したものに少し加筆したものである。
ジャズにおける「Blues」は単なる音楽の一形式にとどまらず、ジャズの歴史と発展において欠かせないものと考えられ、一旦原点に立ち返り改めて認識を深めるためまとめてみた。

「Blues」は、17世紀~18世紀に行われていた奴隷制度によりアフリカからアメリカへ連れられて来られた奴隷たちが、幾多の苦労の中で当時の黒人たちが彼らの存在への戦いの中でつくりだした音楽であり、それが生まれるに至った歴史的背景、そしてその基本的なコード進行を示し、 Charlie Parker出現以降Soloでのフレージングの選択肢を増やすため考えられたコード進行(細分化・複雑化)、そのコードとフレーズの関係、初めてアドリブを学習する人に対して稲森先生著書「Improvisation Workshop ”First Step (F/Bb Blues)” 」の中で示された一つのスケールMinor Pentatonic Scaleを使用した学習法、およびバッキング例を示した。

また実際の演奏としてRed GarlandのCD「Groovy」収録曲 ”C Jam Blues” を提示し、アドリブ手法を確認した。(稲森先生の「Contemporary Jazz Piano 2 “ イントロ & エンディングの技法 ”」にもアドリブ全編トランスクライブされたものが掲載されている 最後に、日頃使用している楽譜『ジャズスタンダードバイブル』(黒本:著者 納 浩一 氏)に掲載の Blues曲を表にし、各曲がどのコード進行で作られているのか提示した。

あのHank Jones氏から習われた参加者の阪田さん(大阪教室)は、氏から「「Blues」を演奏するには歴史的背景も知る必要がある」と言われたらしく、今回それも含めて発表でき間接的に褒められた気分になり嬉しかった。また普段「Blues」のアドリブでは基本的な進行で演奏されることが多いが、アドリブ中盤以降で今回提示した細分化・複雑化したコード進行を使用する事で盛上げと緊張感を生み、今後自分の演奏に使用してゆこうと思った。

深町 善久(九州支部長)



表現法講座第4回2025/02/24 16:23

表現法講座 第4回
ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方
ーリュシーメソッドの表現法則を用いてー

稲森訓敏(いなもりのりとし)先生による表現法Zoom講座 第4回は、2月23日(日)15時30分から開催しました。

今回のテーマは次の2つ。
・パセティック・アクセント
 本来の調やアクセントの規則性を破壊する音で、強いアクセントをもつ。
・ニュアンス
 フレーズの構造によって生じる強弱。

この講座で使用している教本「リードシート奏法①②」には、オリジナル譜がリードシートの形で掲載されています。この中から「パセティックアクセント」や「ニュアンス」の事象がみられる曲を選び、実際にピアノで音を出して確認しました。今回は茂木がピアノを担当しました。
クラシックと違って、ポピュラーピアノはオリジナル譜どおりには演奏されないことが多々あります。「リードシート奏法①②」には、著者、稲森康利先生によりポピュラーピアノスタイルでよく行われる形を示した譜例も掲載されています。
しかし今回の講座では、オリジナル譜から読み取れる音の事象に焦点をあて、先生に説明していただきました。

次回は、今まで4回にわたり学んだ内容をまとめ、実際に曲に応用します。
日程が決まりましたらお知らせします。ぜひご参加ください。

<受講者の感想>
今回の内容は、前回までの3回に比べとてもわかりやすく、心に入ってきた。
明日からさっそく意識して演奏しようと思った。
ピアノ演奏も(説明にそって)わかりやすく弾いていただいた。

レポート:茂木千加子(東京本部)


◆「ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方講座」
第1回から第4回までの録画・資料をお届けします。
ご希望の方は研究会にご連絡ください。4回分3,300円(税込)
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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。演奏の仕事にも即、使えるおしゃれなエンディングやデッドスポットも掲載されています。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」
レポート
第1回表現法講座
第2回表現法講座
第3回現法講座

リュシーメソッドについて
http://inamorimethod.asablo.jp/blog/2024/08/30/9713199
リュシーメソッド第2回公開講座(2018年)
リュシーメソッド第3回公開講座 (2018年)

表現法講座 第3回2025/01/27 23:44

表現法講座 第3回
ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方
ーリュシーメソッドの表現法則を用いてー

1月26日(日)15時30分から稲森訓敏先生によるZoom講座が開かれました。
今回の主なテーマは、フレーズの構造です。
・フレーズの重心となる音について。
・フレーズの始めの形、3種類。
・フレーズの終わりの形、2種類とそのバリエーション。

先生は、最初に「リズム」の定義について説明されました。
リュシーメソッドはクラシック音楽の理論なので、「リズム」という用語はボサノバのリズム、ロックのリズムといった通常われわれが考えるリズムとは異なっています。モーツアルトのRondoの譜例を取り上げ、この曲の場合2小節ずつの塊りがあり、accel.とrit.(動いて止まる)を繰り返していること、リュシーメソッドではそれをリズムと呼ぶという説明がありました。譜面上では、われわれがフレーズと呼ぶ塊りとほとんど同義です。

◆「リズム(フレーズ)には、重心(柱)となる音(イクタス)があり、それは必ず強拍にある。演奏上これをしっかりとらえることが重要。
◆フレーズの最初は、強迫リズム、弱拍リズム(アウフタクト)、無頭リズム3種類の形があること。
◆フレーズの最後は、男性リズム、女性リズムがあり、女性終止にはバリエーションがあること。

これらについて、先生が「リードシート奏法①②」から「恋はフェニックス」「この世の果てまで」「コンドルは飛んでいく」「モア」「世界一周」の5曲を選び、それぞれ実例を示して説明されました。説明された部分を間島佳代子さんがピアノで演奏しました。

最後に、今回の内容に基づき、受講者各自が実際にフレージングを試みました。Zoom講座のため、全員の答え合わせは難しいので、私(茂木)がピアノで音を出しながら答えと疑問点を示し、先生に説明していただきました。
課題は3曲ありましたが、予定時間をだいぶ超えてしまったため「シャングリラ」と「愛の誓い(Till)」の2曲のみ行いました。
この課題は、なかなか難しい部分があり、答は一つではない箇所もありました。この場合、どのように演奏するかは演奏者が判断することになります。

第1回から受講している方からは、漠然としていたことがはっきりと理解できた。リュシーメソッドの教本「音楽のリズム」(中央アート出版社)を入手してじっくり読みたいという声がありました。
一方、今回(第3回)は、難しかったという感想もありました。問題の存在を知ることが第1歩。いろいろな曲を知り、経験を積み重ねましょう。

次回、第4回のテーマは、強弱とパセティックアクセントです。
(パセティックアクセントとは、強いアクセントで、本来の調やアクセントの規則性を破壊する音。)
2月23日(日)15時30分からzoomで行います。

参加ご希望の方は下記へご連絡ください。
メール inamorimethod@gmail.com
電話 070-5550-6737

レポート:茂木千加子(東京本部)

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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」

第1回表現法講座
第2回表現法講座

リュシーメソッドについて


藍沢栄治さんとセッション!2024/12/25 12:05

藍沢栄治さんとセッション!

12月22日(日)14時30分より、イナモリメソッド研究会東京本部スタジオにベーシストの藍沢栄治さんをお迎えしセッションを行いました。
藍沢さんはイナモリメソッドの教材に添付されている音源のすべてでベースを演奏されています。また、毎年開かれた稲森康利先生の教室発表会もベーシストはいつも藍沢さんでした。

12月になってインフルやコロナが流行る中、やはりコロナによる欠席者も出て、今回の参加者は小学生を含む5名でした。ほとんどの人がこういう場に参加するのは初めてでしたが、「ブルースは基本だからね。」「よかったよ!」など藍澤さんが優しく声掛けしてくださったのでほっとしたようです。いつもは教材のマイナスワンで練習しているため、「間近でベースの響きを聴き、感動した」という声も聞かれました。

aizawa



2024.11.10 勉強会2024/11/20 16:21

11月10日(日)15時30分~ Zoomで開催
「ImprovisationWorkshop Bossa Novas②」 
発表:伊藤幸治

今回の勉強会は「ImprovisationWorkshop Bossa Novas②」について伊藤幸治さんが発表した。
最初に、前回行った「Bossa Novas①」で保留となったGirl From Ipanemaで使用されている5声の4thコードについて「ポピュラーピアノ奏法②」P.72~に基づいて説明。
そして「Bossa Novas②」掲載の5曲について分析し、そこで使用されている技法を使用して「Once I Loved」を伊藤さんがアレンジし、さらにご自身のアレンジと稲森康利先生がアレンジした「Once I Loved」を比較検討するという興味深い内容だった。比較することで伊藤さんご自身、とても勉強になったということでした。

最後に赤池さんから「Dindi」28小節目Ab7について次のような発言があった。
稲森康利先生のレッスンを受けたとき「ここはEbm7にチェンジしたのですね」と質問したところ、「Ab7sus4だ」とおっしゃったということでした。
これについて、後で私(茂木)も考えてみたのですが、この小節のオリジナルメロディーは♯11。それをメロディーをsus4にアレンしたところがポイントなのだと思いましたがいかがでしょうか。(因みにバックのギターはEbmを演奏しています。)

茂木