表現法講座 第3回 ― 2025/01/27 23:44

表現法講座 第3回
ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方
ーリュシーメソッドの表現法則を用いてー

1月26日(日)15時30分から稲森訓敏先生によるZoom講座が開かれました。
今回の主なテーマは、フレーズの構造です。
・フレーズの重心となる音について。
・フレーズの始めの形、3種類。
・フレーズの終わりの形、2種類とそのバリエーション。

先生は、最初に「リズム」の定義について説明されました。
リュシーメソッドはクラシック音楽の理論なので、「リズム」という用語はボサノバのリズム、ロックのリズムといった通常われわれが考えるリズムとは異なっています。モーツアルトのRondoの譜例を取り上げ、この曲の場合2小節ずつの塊りがあり、accel.とrit.(動いて止まる)を繰り返していること、リュシーメソッドではそれをリズムと呼ぶという説明がありました。譜面上では、われわれがフレーズと呼ぶ塊りとほとんど同義です。

◆「リズム(フレーズ)には、重心(柱)となる音(イクタス)があり、それは必ず強拍にある。演奏上これをしっかりとらえることが重要。
◆フレーズの最初は、強迫リズム、弱拍リズム(アウフタクト)、無頭リズム3種類の形があること。
◆フレーズの最後は、男性リズム、女性リズムがあり、女性終止にはバリエーションがあること。

これらについて、先生が「リードシート奏法①②」から「恋はフェニックス」「この世の果てまで」「コンドルは飛んでいく」「モア」「世界一周」の5曲を選び、それぞれ実例を示して説明されました。説明された部分を間島佳代子さんがピアノで演奏しました。

最後に、今回の内容に基づき、受講者各自が実際にフレージングを試みました。Zoom講座のため、全員の答え合わせは難しいので、私(茂木)がピアノで音を出しながら答えと疑問点を示し、先生に説明していただきました。
課題は3曲ありましたが、予定時間をだいぶ超えてしまったため「シャングリラ」と「愛の誓い(Till)」の2曲のみ行いました。
この課題は、なかなか難しい部分があり、答は一つではない箇所もありました。この場合、どのように演奏するかは演奏者が判断することになります。

第1回から受講している方からは、漠然としていたことがはっきりと理解できた。リュシーメソッドの教本「音楽のリズム」(中央アート出版社)を入手してじっくり読みたいという声がありました。
一方、今回(第3回)は、難しかったという感想もありました。問題の存在を知ることが第1歩。いろいろな曲を知り、経験を積み重ねましょう。

次回、第4回のテーマは、強弱とパセティックアクセントです。
(パセティックアクセントとは、強いアクセントで、本来の調やアクセントの規則性を破壊する音。)
2月23日(日)15時30分からzoomで行います。

参加ご希望の方は下記へご連絡ください。
メール inamorimethod@gmail.com
電話 070-5550-6737

レポート:茂木千加子(東京本部)

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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」

第1回表現法講座
第2回表現法講座

リュシーメソッドについて


藍沢栄治さんとセッション! ― 2024/12/25 12:05

藍沢栄治さんとセッション!

12月22日(日)14時30分より、イナモリメソッド研究会東京本部スタジオにベーシストの藍沢栄治さんをお迎えしセッションを行いました。
藍沢さんはイナモリメソッドの教材に添付されている音源のすべてでベースを演奏されています。また、毎年開かれた稲森康利先生の教室発表会もベーシストはいつも藍沢さんでした。

12月になってインフルやコロナが流行る中、やはりコロナによる欠席者も出て、今回の参加者は小学生を含む5名でした。ほとんどの人がこういう場に参加するのは初めてでしたが、「ブルースは基本だからね。」「よかったよ!」など藍澤さんが優しく声掛けしてくださったのでほっとしたようです。いつもは教材のマイナスワンで練習しているため、「間近でベースの響きを聴き、感動した」という声も聞かれました。

aizawa



2024.11.10 勉強会 Improvisation Worksop「BossaNova②」 ― 2024/11/20 16:21

11月10日(日)15時30分~ Zoomで開催
「ImprovisationWorkshop Bossa Novas②」 
発表:伊藤幸治

今回の勉強会は「ImprovisationWorkshop Bossa Novas②」について伊藤幸治さんが発表した。
最初に、前回行った「Bossa Novas①」で保留となったGirl From Ipanemaで使用されている5声の4thコードについて「ポピュラーピアノ奏法②」P.72~に基づいて説明。
そして「Bossa Novas②」掲載の5曲について分析し、そこで使用されている技法を使用して「Once I Loved」を伊藤さんがアレンジし、さらにご自身のアレンジと稲森康利先生がアレンジした「Once I Loved」を比較検討するという興味深い内容だった。比較することで伊藤さんご自身、とても勉強になったということでした。

最後に赤池さんから「Dindi」28小節目Ab7について次のような発言があった。
稲森康利先生のレッスンを受けたとき「ここはEbm7にチェンジしたのですね」と質問したところ、「Ab7sus4だ」とおっしゃったということでした。
これについて、後で私(茂木)も考えてみたのですが、この小節のオリジナルメロディーは♯11。それをメロディーをsus4にアレンしたところがポイントなのだと思いましたがいかがでしょうか。(因みにバックのギターはEbmを演奏しています。)

茂木

表現法講座 第2回 ― 2024/10/31 13:40

ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方講座 第2回 
~リュシーメソッドの表現法則を用いて~

10月27日(日)15時30分よりZoomによる表現法講座を行いました。
東京、神奈川、茨城、長野、山形、愛知、大阪、大分、ニューヨークの会員が参加し受講しました。
講師の稲森訓敏(いなもりのりとし)先生は音楽表現法の研究家で、イナモリメソッドの創設者である稲森康利先生の甥御さんです。

今回(第2回)の使用曲はリードシート奏法①より「エーデルワイス」、リードシート奏法②より「モア」と「シェルブールの雨傘」でした。
講座の内容は次のとおりです。
・拍子の訂正 
 大作曲家が書いた拍子は必ずしも正しくない。訂正するための4つの法則。
・メトリックアクセント
 拍子の原理から生み出される周期的なアクセントのこと。
 メトリックアクセントの5つの法則。

<受講された皆さんの感想>
☆拍子の大切さを感じた。4分の4と書いてあればそう弾くという概念しかなかったが、2分の2でもよいのかなと考えてみて演奏に取り組みたい。
☆女性終止、男性終止、イクタスといったことばを始めて聞きました。今まで拍の捉え方があいまいだったなと思った。
☆ベートーヴェンなど有名な作曲家が拍子を間違って書いているとは…。
実際にピアノ演奏が聴けたので、訂正した拍子が正しいのがよく分かった。
☆有意義な時間でした!またリピートさせてください。
☆レッスンで2小節をひとまとまりに捉えてと言われた曲があったが、今日お話しを伺って小節の区切り方を変えて弾くべき曲だということがよくわかった。
☆メロディーを歌うためには、アクセントや拍の違いを見分ける力を養っていくのが大事だと思った。
☆2回の講座ではもの足りない!引き続き別な曲でも行っていただきたい。
☆いままで聞いたことのなかった終止形の名称などや抑揚の付け方などをお教えいただき、カルチャーショックを受けたような気持ちです!資料は大切に拝読させていただき、今後のレッスンで活かしていきたいと思います。
☆"歌って弾く"という事も感覚ではなくこのような理論で説明できる事に驚きました。
受講してよかったです。ぜひまた続編をよろしくお願いいたします!


◆参加者された方々のご要望もあり、この「表現法講座」は今後も継続して開催いたします。新規のご参加でも大丈夫です。日程が決まりましたらメルマガでお知らせします。ピアノ講師(クラシックもジャズポピュラーも)の方も、イナモリメソッドで勉強中の方もぜひご参加ください。


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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」

第1回表現法講座
リュシーメソッドについて

九州支部 第1回ワークショップ ― 2024/10/31 10:21

10月26日(土)、イナモリ・メソッド研究会九州支部による第1回ワークショップが、飯塚市のB-spotにて開催されました。
 松宮敬先生もこの日を楽しみにされていましたが、10月2日(水)ご逝去され、会員やゆかりのある方々で松宮先生を偲ぶ集いとなりました。

九州支部ちらし

ワークショップのテーマは『Blues』。はじめに、九州支部長の深町善久さんが、会員向けにBluesについての講義を行い、その後、ライブ&セッションとして、課題曲‟Blue Monk”と自由曲の計2曲を会員が弾き、続いて非会員の方も参加されるという流れでした。
 深町さんの講義は、「Bluesの歴史」、「コード進行」、「Phrase 特徴」、「Backing Voicing」、「演奏の実際」、そして「まとめ」の計6つの項目からなるご本人作成の資料をもとに進められました。
 Bluesを本質から理解し演奏する上での重要なポイントについて、先ずはその歴史をたどり、コード進行表や実際の譜例なども多数挙げながら詳しく解説いただきました。今後ぜひ自分の演奏にも取り入れ活かしていきたい、内容濃い講義でした。

九州支部ライブ

充実した講義の時間が終わって、次はライブ&セッション。”Blue Monk”の演奏では、冒頭のテーマ数小節だけでも、演奏者から紡ぎ出される音の世界が、それぞれにとても個性溢れており、ワクワクしながら聴かせていただきました。

 私は個人的にジャズ初心者で、人前で弾くにはまだ技量不足と思い、当初は見学のみを予定していましたが、知人から、「そんなに素敵な会があるのに、なぜ弾かないの?一体いつ上達するの?」と言われ、しばらく悩んだ末に予定変更、一大決心をしてこの場に臨みました。
 不安と緊張の中、トップバッターで‟Blue Monk”をどうにか弾き終え自分の席に戻ると、聴いておられた方がそばに来られて、「松宮先生の音みたいだったよ。心の音色をこれからも大切にね。」と言われたのでビックリしましたが、嬉しかったです。背中を押してくれた知人に感謝です。

ライブ&セッションのサポートをいただきましたドラムの松宮央さん(松宮敬先生の息子さん)とベースの田代伸夫さんには、長時間、大変お世話になりました。松宮先生も、息子さんがイナモリ・メソッド研究会で演奏されているご様子を、きっと喜んでご覧になられていたことでしょう。
 またセッション後半では、B-spotのマスターとスタッフの方も参加され、一層盛り上がりました。研究会の活動をいつもあたたかく見守っていただき、ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願い致します。

【ワークショップ参加者:計19名】
・研究会会員:6名 
 深町善久、木下進、内田ゆみこ、井戸ひろみ、上野いずみ、大北絵三子(敬称略)
・セッション参加者:8名
・一般:5名(大人3名 子供2名)

 

リポート:大北絵三子