「The Jazz Piano Book」第4回2010/05/27 22:03

稲森康利ジャズ講座
「The Jazz Piano Book」第4回を受講して  2010年5月23日開催

今回の講座は、ジャズピアノを演奏する際の基礎の一つであるLeft Hand Voicingの学習でした。1950年代後半には定着していたというRootをとったLeft Hand Voicingは、メロディーにこれをつけただけでも十分にジャズを感じることが出来ると思います。基本のⅡ-Ⅴ-ⅠはAとBの2つのポジションを12のKeyですぐに弾けるように練習が必要です…何はともあれ練習、ですね!

Left Hand Voicingの変化形もいろいろ学びました。Dominant 7th コードに第3音を入れない構成音は(keyC:G7+11)興味深いものでした。2通りの例がありましたが、これから意識してメロディーにマッチしたV7+11を取り入れてみたいと思っています。
リハモナイズされた「I Thought About You」に、今回学んださまざまな形のLeft Hand Voicingをつけた楽譜が掲載されていますが、ハーモニーがきれいに流れていてあらためてリハモナイズの大切さを実感しました。

講座の日は雨の日曜日でしたが、稲森先生は講座の終わりの方で「I Thought About You」を作曲したJimmy Van Heusenはこの曲を作った人ですと「Here's That Rainy Day」を少しだけ弾いて下さいました…外は雨……。ずい分前になりますが、一緒に仕事をしたギタリストとのボサノヴァってどんなイメージ?という会話の中で、そのギタリストが言った「さめざめと降る雨の印象」という言葉を今もはっきり覚えています。講座の復習をし、Improvisation Workshop「Bossa Novas」の中の「How Insensitive」を弾いてみました。この曲は本当に雨の情景がぴったりだと思います。稲森先生のアレンジの美しいこと!1音の無駄もないみごとな音づかい。白いペンキで塗られた木の枠の窓ごしに見える糸の様に細い雨、その雨に濡れるテラスの紫陽花が目の奥に広がりました。
今回の講座は特に記憶に残りそうです。稲森先生ありがとうございました。

文:山口万弥

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