第1回東京本部研究会の感想2019/02/27 13:53

昨年12月に行った第1回東京本部研究会を聴講した研究会会員からのメッセージです。第1回研究会についてはコチラ!

◆本日は、素晴らしい研究会に参加させて頂きまして、大変光栄でした。
 懐かしの稲森泰利先生のレッスン内容をお伺いしたり、耳馴染みの稲森先生独特の和音の響きに触れて、改めてジャズピアノは素敵だなと感じ、また勉強してみたいと思いました。
 今日、Major minor理論を使ったお洒落でモダンな響きに触れたり、メロディックマイナーから生じるスケールやコードの実際、dimコードの様々な使い方など、実際の演奏やアレンジですぐに使いたくなる音楽理論を教えて頂けたので、今後、自分の演奏に応用して行けたらと思います。
 様々なジャズピアニストの演奏を分析し、自分の物になるよう咀嚼し、それを後世に伝えようと奮闘努力なさった稲森先生の偉大さを改めて感じました。
 ぜひ、次回の研究会も参加させてください。━━勝 知代

◆今回は初めて東京本部で聴講させていただき、稲森康利先生と門下の先生方の音楽を肌で感じてきました。
稲森訓敏先生解説のメジャー・マイナー理論は、ジャズだけ聴いているとあまり耳にしないサウンドですが、構造が判りました。また、先生のEmilyのアレンジは、康利先生とフランス近代音楽の綺麗な所を合わせたような感じです。
茂木先生解説のメロディックマイナーから生じるコードは考えた事が有りませんでした。B♭M7(♯5)がM・MスケールにおけるGmの代理コードだと判り勉強になりました。
森先生解説のディミニッシュコードの裏技ですが何か奥が深そうなので、少し分析してみようと思いました。
聴講してみて、未知の音の世界が増大したような感覚です。━━小泉勇夫

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イナモリ・メソッド研究会九州支部第4回懇親会2019/01/20 22:28

1月12日(土)、イナモリ・メソッド研究会九州支部では、今回も松宮敬先生主催の懇親会が飯塚市のアルクカフェで行われました。
今回のテーマは、1999年と2010年発行の「ジャズ・ピアノ・スタンダード」収録の「My Foolish Heart」の分析を私 深町が行い、要点をまとめた物を資料として配布し解説しました。
九州支部第4回懇親会
    梶原 曜子 月脚 賢一 木下 進 松宮 敬 元田 尚子 深町 善久

まず今回も黒本(近年セッションで使用されているジャズ・スタンダード・バイブル)のコード進行と照らし合わせながら比較しました。(稲森先生はキーが”Ab”のため”Bb”に移調し行いました。)
その後、稲森先生のアレンジ本での要点を、松宮先生のコメントを頂きながら進めました。
Upper Structure Triad(U.S.T.)については、稲森先生の「Popular Piano Study Vol.2」に掲載されており使用法を確認しました。また参加者から、「The Lead Sheet Vol.4」は、このU.S.T.と共に4th Intervalによるハーモナイズを使用し現代のジャズ和声を知る曲集(解説付き)となっているのでお薦めしますとの事です。
今回、曲を分析し要点を書き上げる事で、曲をアレンジするための様々な方策を改めて知る事が出来て、さらに深めていく事で今後の演奏に活かしたいと思いました。
最後に、”Diminish Chord のDrop2nd”を曲中で簡単に使用するための練習方法を提示し、実際にPianoで音を出し確認しました。

次回は4月13日(土)。分析曲は今回使用した新版から「Tenderly」に決まりました。稲森先生から直接指導を受けられた木下さんに分析・解説していただく予定ですので、稲森先生の考えが聞けると思うと今からワクワクしています。 
(レポート 深町 善久)

☆お知らせ
今回の発表内容は、第1回東京本部研究会における発表内容といっしょに会員にメールで配布いたします。配布料は1,500円です。
お申込み:070-5550-6737 inamorimethod@gmail.com イナモリ・メソッド研究会


九州支部第3回懇親会2018/10/30 15:38

10月20日(土)、イナモリ・メソッド研究会九州支部では、今回も松宮敬先生主催の懇親会が飯塚市のアルクカフェで行われました。
九州支部懇親会3
     〔前列〕梶原曜子 松宮敬 〔後列〕木下進 深町善久(敬称略)

今回の議題は、前回の懇親会で決まった曲の分析です。稲森先生の「ジャズ・ピアノ・スタンダード」の中から、I Fall In Love Too Easilyを松宮先生に分析、解説していただきました。
今回は黒本(近年セッションで使用されているジャズ・スタンダード・バイブル)の
コード進行と照らし合わせながら、キースジャレットと稲森先生が使用されている
コード進行を、それぞれ比較しました。曲中の代理コードや4thコード、アッパーストラクチャートライアドを細かく解説していただきました。
懇親会3-1
イントロに関しては、研究会で使用している理論テキストSTEP5の図と、松宮先生が用意された譜面で、コード進行の説明がありました。
懇親会3-3
エンディングは、今田勝さんのアレンジもお薦めとして、譜面を用意していただきました。個人的には、キースジャレットのコード進行の話や、今田勝さんのアレンジが新鮮に響き、また違った角度からこの曲に取り組めそうです。
懇親会3-2
今回は、深町先生編曲の「おぼろ月夜」の譜面が配られました。1回目の懇親会から積極的にジャズアレンジを持ってきてくださいます。前回は、お店のピアノで演奏していただきましたが、今回はお店が混んでいたため、聴くことが出来ませんでした。機会があれば聴かせていただきたいです。

次回は来年の1月。テーマは新アレンジ版(1999年と2010年発行の「ジャズ・ピアノ・スタンダード」に収録)の「My Foolish Heart」に決まりました。
「ジャズ・ピアノ・スタンダード」は基本的に、テーマのみのアレンジ曲集なので、
アドリブパートは記載されていませんが、今年の8月から、稲森先生ご自身による
アドリブパート譜面がイナモリ・メソッド研究会会員の方限定で入手できるように
なりました。(PDF形式)。これだけでも十分な価値があるため、私の教室でも生徒の
皆様に研究会に入会することをお薦めしています。  (レポート 木下 進)

リュシーメソッド第3回公開講座2018/10/12 16:02

2018年9月26日(水)国立のAIスタジオで第3回リュシーメソッド公開講座が開かれた。
今回のテーマは「小さなルバート」で、リズム内部におこるルバートの構造を解説していただいた。これはマティス・リュシーの本にはなく、稲森訓敏先生の研究による独自のものなので、今回の講座はこれが聞ける貴重な機会だった。

頂点にむかってaccel.し下りはrit.するという前半a、後半rの法則。
最初と頂点と終わりにrit.、その途中は登りも下りのaccel.する山登りの法則。
これにパセティックアクセントやイクタスがあるときの法則。
音の長さによるa.と.r.の変化。

今までは感覚的に処理するほかなかったことがらだが、なるほどと思うことばかりだった。このように明快に捉えれば、もっと表現が明瞭で豊かになるに違いない。
しかし、ひとりひとりがその音をどのようにイメージするかが問われるところでもある。個性がでるところでもあり、センスが問われるところでもある。講座の資料としていただいたいろいろな譜例をもとに、まずはコツコツと理解を深めたいと思う。
先生が、風のそよぎ、水の流れなどのように自然は常に変化し同じことはおこらない、とおっしゃったのが印象的だった。楽譜に記された音を細やかに変化に富んだ演奏として再現したいものだ。

ジャズバラードの場合は、ルバートとして大きな共通点はありながら、メトリックアクセントは2,4拍と決定的に違う。フレーズの細かい部分でもアクセントの位置が違う。リュシーメソッドのように明瞭に把握できるとよいと思うが、これは一筋縄では行かない。 (茂木千加子)


         「音楽リズムの表現法」稲森訓敏著(中央アート出版社)
         「音楽のリズム」稲森訓敏著(中央アート出版社)

国立音楽大学静岡県同調会でジャズ演奏2018/10/11 14:12

2018年9月24日(月・祝)富士市文化会館ロゼシアタ-でプロムナードコンサートが催された。国立音楽大学の同窓会組織である静岡県同調会が主催するコンサートで今回が6回目。ピアノ、声楽、クラリネットによるクラシックの演奏とともに、イナモリ・メソッド研究会理事の赤池よし子さんが藍沢エイジ(Bass)さんとのデュオでジャズ演奏を行った。稲森康利先生のアレンジによる「Smoke Gets In Your Eyes」「Dindi」と赤池さんのアレンジで「愛燦々」が演奏された。

ベーシスト藍沢エイジさんは、10月にイナモリ・メソッド研究会の理事に就任された。イナモリ・メソッドの教材のCDほとんどすべてでベースを演奏してくださっている。40年以上にわたり稲森康利先生と演奏されてきた方である。
18.9同調会ちらし

赤池演奏18.9

赤池.藍沢
   赤池よし子 藍澤エイジ(敬称略)