表現法講座第4回2025/02/24 16:23

表現法講座 第4回
ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方
ーリュシーメソッドの表現法則を用いてー

稲森訓敏(いなもりのりとし)先生による表現法Zoom講座 第4回は、2月23日(日)15時30分から開催しました。

今回のテーマは次の2つ。
・パセティック・アクセント
 本来の調やアクセントの規則性を破壊する音で、強いアクセントをもつ。
・ニュアンス
 フレーズの構造によって生じる強弱。

この講座で使用している教本「リードシート奏法①②」には、オリジナル譜がリードシートの形で掲載されています。この中から「パセティックアクセント」や「ニュアンス」の事象がみられる曲を選び、実際にピアノで音を出して確認しました。今回は茂木がピアノを担当しました。
クラシックと違って、ポピュラーピアノはオリジナル譜どおりには演奏されないことが多々あります。「リードシート奏法①②」には、著者、稲森康利先生によりポピュラーピアノスタイルでよく行われる形を示した譜例も掲載されています。
しかし今回の講座では、オリジナル譜から読み取れる音の事象に焦点をあて、先生に説明していただきました。

次回は、今まで4回にわたり学んだ内容をまとめ、実際に曲に応用します。
日程が決まりましたらお知らせします。ぜひご参加ください。

<受講者の感想>
今回の内容は、前回までの3回に比べとてもわかりやすく、心に入ってきた。
明日からさっそく意識して演奏しようと思った。
ピアノ演奏も(説明にそって)わかりやすく弾いていただいた。

レポート:茂木千加子(東京本部)


◆「ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方講座」
第1回から第4回までの録画・資料をお届けします。
ご希望の方は研究会にご連絡ください。4回分3,300円(税込)
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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。演奏の仕事にも即、使えるおしゃれなエンディングやデッドスポットも掲載されています。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」
レポート
第1回表現法講座
第2回表現法講座
第3回現法講座

リュシーメソッドについて
http://inamorimethod.asablo.jp/blog/2024/08/30/9713199
リュシーメソッド第2回公開講座(2018年)
リュシーメソッド第3回公開講座 (2018年)

表現法講座 第2回2024/10/31 13:40

ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方講座 第2回 
~リュシーメソッドの表現法則を用いて~

10月27日(日)15時30分よりZoomによる表現法講座を行いました。
東京、神奈川、茨城、長野、山形、愛知、大阪、大分、ニューヨークの会員が参加し受講しました。
講師の稲森訓敏(いなもりのりとし)先生は音楽表現法の研究家で、イナモリメソッドの創設者である稲森康利先生の甥御さんです。

今回(第2回)の使用曲はリードシート奏法①より「エーデルワイス」、リードシート奏法②より「モア」と「シェルブールの雨傘」でした。
講座の内容は次のとおりです。
・拍子の訂正 
 大作曲家が書いた拍子は必ずしも正しくない。訂正するための4つの法則。
・メトリックアクセント
 拍子の原理から生み出される周期的なアクセントのこと。
 メトリックアクセントの5つの法則。

<受講された皆さんの感想>
☆拍子の大切さを感じた。4分の4と書いてあればそう弾くという概念しかなかったが、2分の2でもよいのかなと考えてみて演奏に取り組みたい。
☆女性終止、男性終止、イクタスといったことばを始めて聞きました。今まで拍の捉え方があいまいだったなと思った。
☆ベートーヴェンなど有名な作曲家が拍子を間違って書いているとは…。
実際にピアノ演奏が聴けたので、訂正した拍子が正しいのがよく分かった。
☆有意義な時間でした!またリピートさせてください。
☆レッスンで2小節をひとまとまりに捉えてと言われた曲があったが、今日お話しを伺って小節の区切り方を変えて弾くべき曲だということがよくわかった。
☆メロディーを歌うためには、アクセントや拍の違いを見分ける力を養っていくのが大事だと思った。
☆2回の講座ではもの足りない!引き続き別な曲でも行っていただきたい。
☆いままで聞いたことのなかった終止形の名称などや抑揚の付け方などをお教えいただき、カルチャーショックを受けたような気持ちです!資料は大切に拝読させていただき、今後のレッスンで活かしていきたいと思います。
☆"歌って弾く"という事も感覚ではなくこのような理論で説明できる事に驚きました。
受講してよかったです。ぜひまた続編をよろしくお願いいたします!


◆参加者された方々のご要望もあり、この「表現法講座」は今後も継続して開催いたします。新規のご参加でも大丈夫です。日程が決まりましたらメルマガでお知らせします。ピアノ講師(クラシックもジャズポピュラーも)の方も、イナモリメソッドで勉強中の方もぜひご参加ください。


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リードシート奏法①②(稲森康利著)は、クラシックピアノを勉強してきた方たちが、コードとメロディーだけの一段譜(リードシート)で演奏できるようになるための教本です。
 「リードシート奏法①」
 「リードシート奏法②」

第1回表現法講座
リュシーメソッドについて

表現法講座 第1回2024/09/29 20:35

ポピュラーピアノにおける効果的なメロディーの歌い方講座 第1回 
~リュシーメソッドの表現法則を用いて~

会員の特典講座として、9月24日(日)15時30分よりZoomによる表現法講座を行いました。
講師は、稲森訓敏先生です。音楽表現法の研究家で稲森康利先生の甥御さんです。
使用曲はリードシート奏法②より「モア」と「ひき潮」。
今回の内容は次のとおりです。
・リズムについて
・フレージング、セクション法
・開始音、最終音(特に女性終止dim)
・強弱の抑揚

<受講された皆さんの感想>
☆楽譜を見て何となく感覚でフレージングしていたが、定義ができるという考え方に初めてであった。
☆アクセントの定義など目からウロコだった。
☆のっぺりした演奏からどうしたら抜け出せるかといつも思っていたが、まさに答えをいただいた。
☆やることがたくさんあると思った。時間をかけて少しずつ習得していきたい。
☆フレーズやセクション分けなど感覚的に行っていたが、わかりやすくはっきり定義していただいたのでとてもためになった。
☆貴重なお話しをありがとうございました。歌が好きなので、この内容は歌にも生かせると思った。

第2回は10月27日(日)15時30分~
使用曲:リードシート奏法①②より「シェルブールの雨傘」「エーデルワイス」
第1回よりさらに踏みこんだ内容になります。
・拍子の訂正(楽譜の拍子記号は必ずしも正しくない)
・メトリックアクセント(拍子の原理から生み出される周期的なアクセント)

受講お申込み・お問い合わせ コチラ!
Zoomが初めての方もお気軽にお問い合わせください。

リュシーメソッドについては、このブログの前ぺージをご覧ください。

第1回東京本部研究会の感想2019/02/27 13:53

昨年12月に行った第1回東京本部研究会を聴講した研究会会員からのメッセージです。第1回研究会についてはコチラ!

◆本日は、素晴らしい研究会に参加させて頂きまして、大変光栄でした。
 懐かしの稲森泰利先生のレッスン内容をお伺いしたり、耳馴染みの稲森先生独特の和音の響きに触れて、改めてジャズピアノは素敵だなと感じ、また勉強してみたいと思いました。
 今日、Major minor理論を使ったお洒落でモダンな響きに触れたり、メロディックマイナーから生じるスケールやコードの実際、dimコードの様々な使い方など、実際の演奏やアレンジですぐに使いたくなる音楽理論を教えて頂けたので、今後、自分の演奏に応用して行けたらと思います。
 様々なジャズピアニストの演奏を分析し、自分の物になるよう咀嚼し、それを後世に伝えようと奮闘努力なさった稲森先生の偉大さを改めて感じました。
 ぜひ、次回の研究会も参加させてください。━━勝 知代

◆今回は初めて東京本部で聴講させていただき、稲森康利先生と門下の先生方の音楽を肌で感じてきました。
稲森訓敏先生解説のメジャー・マイナー理論は、ジャズだけ聴いているとあまり耳にしないサウンドですが、構造が判りました。また、先生のEmilyのアレンジは、康利先生とフランス近代音楽の綺麗な所を合わせたような感じです。
茂木先生解説のメロディックマイナーから生じるコードは考えた事が有りませんでした。B♭M7(♯5)がM・MスケールにおけるGmの代理コードだと判り勉強になりました。
森先生解説のディミニッシュコードの裏技ですが何か奥が深そうなので、少し分析してみようと思いました。
聴講してみて、未知の音の世界が増大したような感覚です。━━小泉勇夫

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イナモリ・メソッド研究会九州支部第4回懇親会2019/01/20 22:28

1月12日(土)、イナモリ・メソッド研究会九州支部では、今回も松宮敬先生主催の懇親会が飯塚市のアルクカフェで行われました。
今回のテーマは、1999年と2010年発行の「ジャズ・ピアノ・スタンダード」収録の「My Foolish Heart」の分析を私 深町が行い、要点をまとめた物を資料として配布し解説しました。
九州支部第4回懇親会
    梶原 曜子 月脚 賢一 木下 進 松宮 敬 元田 尚子 深町 善久

まず今回も黒本(近年セッションで使用されているジャズ・スタンダード・バイブル)のコード進行と照らし合わせながら比較しました。(稲森先生はキーが”Ab”のため”Bb”に移調し行いました。)
その後、稲森先生のアレンジ本での要点を、松宮先生のコメントを頂きながら進めました。
Upper Structure Triad(U.S.T.)については、稲森先生の「Popular Piano Study Vol.2」に掲載されており使用法を確認しました。また参加者から、「The Lead Sheet Vol.4」は、このU.S.T.と共に4th Intervalによるハーモナイズを使用し現代のジャズ和声を知る曲集(解説付き)となっているのでお薦めしますとの事です。
今回、曲を分析し要点を書き上げる事で、曲をアレンジするための様々な方策を改めて知る事が出来て、さらに深めていく事で今後の演奏に活かしたいと思いました。
最後に、”Diminish Chord のDrop2nd”を曲中で簡単に使用するための練習方法を提示し、実際にPianoで音を出し確認しました。

次回は4月13日(土)。分析曲は今回使用した新版から「Tenderly」に決まりました。稲森先生から直接指導を受けられた木下さんに分析・解説していただく予定ですので、稲森先生の考えが聞けると思うと今からワクワクしています。 
(レポート 深町 善久)

☆お知らせ
今回の発表内容は、第1回東京本部研究会における発表内容といっしょに会員にメールで配布いたします。配布料は1,500円です。
お申込み:070-5550-6737 inamorimethod@gmail.com イナモリ・メソッド研究会